タロットカードは、15世紀のイタリア北部で誕生したとされる78枚のカード一式です。当初はゲーム用のカード(タロッキー)として用いられ、19世紀以降に神秘主義者たちによって占いと象徴体系として再解釈されました。本記事ではタロットの歴史、78枚の構成、代表的なデッキ(ライダー版・マルセイユ版)を、概説書と一次資料の範囲で中立的に紹介します。
タロットの歴史
タロットの起源は15世紀のイタリアとされ、最古の現存タロットは1450年頃のミラノで作られた「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」とされます。当初は貴族のためのカードゲーム「タロッキー」として用いられました。
18世紀末から19世紀にかけて、フランスの神秘主義者エリファス・レヴィやアントワーヌ・クール・ド・ジェブランらがタロットをエジプト起源とする神秘的解釈を加え、占いの道具としての位置付けが広がったとされます。20世紀初頭にはイギリスの黄金の夜明け団のメンバー、アーサー・エドワード・ウェイトとパメラ・コールマン・スミスが「ライダー・ウェイト版」を制作し、現代タロットの標準的解釈の基礎を作ったとされます。
78枚の構成
タロットは78枚で構成され、22枚の「大アルカナ(メジャー・アルカナ)」と56枚の「小アルカナ(マイナー・アルカナ)」に分かれます。
大アルカナは0番の「愚者(The Fool)」から21番の「世界(The World)」までの22枚で、人生の重要な節目や霊的成長の段階を象徴するとされます。小アルカナは杖(ワンド)・聖杯(カップ)・剣(ソード)・金貨(ペンタクル)の4スートに各14枚(エース〜10とコート4枚)で、日常的な事象を象徴するとされます。
- 大アルカナ22枚。人生の節目・霊的成長を象徴する重要カード。
- 小アルカナ 杖情熱・行動・創造の象徴。火の元素。
- 小アルカナ 聖杯感情・恋愛・人間関係の象徴。水の元素。
- 小アルカナ 剣知性・葛藤・困難の象徴。風の元素。
- 小アルカナ 金貨物質・金銭・実務の象徴。地の元素。
代表的なデッキ
代表的なタロットデッキはライダー・ウェイト版(1909年)とマルセイユ版(15-18世紀)の2系統とされます。ライダー版はカード全てに絵が描かれており初学者にも親しみやすい一方、マルセイユ版は小アルカナの絵柄が抽象的で象徴的解釈の幅が広いとされます。
現代では数百種類のデッキが出版されており、視覚的好みや解釈の方向性で選ぶのが一般的とされます。

全世界の姓名判断や鑑定、占いを統合し、その英知を42年間学び続けた占い師。伝統的な熊崎式姓名判断に中国・韓国・台湾など東アジアの命名哲学、さらには西洋の数秘術までを横断的に研究。姓名判断大全の全記事を監修し、赤ちゃんの命名から改名・社名決定まで、実務的な指針の提供を使命としている。
