人相学の体系
最終更新: 2026-05-22 | 著者: 姓名判断大全 編集部
1. 三停 (さんてい)
顔を縦に三等分する枠組です。麻衣相法では、顔を上停 (額の生え際から眉まで)、中停 (眉から鼻の先まで)、下停 (鼻の下から顎の先まで) の 3 つに分け、それぞれが人生のステージに対応すると説明されています。
上停 (じょうてい)
範囲: 髪生え際 〜 眉
対応期: 幼年〜青年期 (15-30 歳頃)
知性・先天的な才能・両親や祖先からの加護を見る区画。古典では『天』に配されます。
中停 (ちゅうてい)
範囲: 眉 〜 鼻先
対応期: 壮年期 (31-50 歳頃)
意志力・社会的活動・自己の確立を見る区画。『人』に配され、現在の活動期を示します。
下停 (げてい)
範囲: 鼻下 〜 顎先
対応期: 晩年期 (51 歳以降)
包容力・家庭運・晩年の安定を見る区画。『地』に配され、人生の収穫期を示します。
三停の長短・整い具合のバランスを見ることが古典観相の出発点とされます。三停がほぼ等しい長さで揃っていれば「三停均等」と呼ばれ、人生全体のバランスが取れた相と古典では説明されます。
2. 十二宮 (じゅうにきゅう)
顔の各部位に 12 の意味領域 (宮) を割り当てる枠組です。神相全編に詳述されており、人生のテーマごとに「どの部位を見るか」を示します。
| 宮 | 位置 | テーマ |
|---|---|---|
| 命宮 (めいきゅう) | 眉間中央 | 現在の運勢全般 / 精神状態 |
| 財帛宮 (ざいはくきゅう) | 鼻全体 | 金運 / 経済力 |
| 兄弟宮 (きょうだいきゅう) | 眉 | 兄弟関係 / 友人運 |
| 田宅宮 (でんたくきゅう) | 上瞼 | 住居運 / 不動産 |
| 男女宮 (だんじょきゅう) | 目尻下 (涙堂) | 子孫 / 家族関係 |
| 奴僕宮 (ぬぼくきゅう) | 顎下 | 部下 / 晩年の協力者 |
| 妻妾宮 (さいしょうきゅう) | 目尻 (魚尾) | 配偶者 / 恋愛 |
| 疾厄宮 (しつやくきゅう) | 鼻の中央 (山根) | 健康 / 災難 |
| 遷移宮 (せんいきゅう) | 額の両端 | 旅行 / 引越し / 環境変化 |
| 官禄宮 (かんろくきゅう) | 額中央 | 仕事 / 社会的地位 |
| 福徳宮 (ふくとくきゅう) | 眉の上 | 福運 / 徳 |
| 父母宮 (ふぼきゅう) | 額の左右上部 | 両親 / 先祖 |
※ 流派により宮の名称・位置が若干異なります。本表は神相全編に基づく一般的な配当です。
3. 五行人形 (ごぎょうにんぎょう)
顔型・体型を五行 (木・火・土・金・水) に分類する観点です。陰陽五行説と結びついた東洋思想的な分類で、それぞれの型に応じた気質傾向が語られます。
木型
形状: 細面で背が高く、骨が長く伸びる
気質: 穏やかで思慮深いとされる
火型
形状: 顔の上が広く下がとがる三角形
気質: 情熱的で行動が速いとされる
土型
形状: 丸顔でずんぐりした体型
気質: 誠実で粘り強いとされる
金型
形状: 四角顔で骨格がしっかり
気質: 意志強く規律を重んじるとされる
水型
形状: 丸顔だがふっくらと水気を帯びる印象
気質: 柔軟で機転が利くとされる
4. 主な流派
観相学には複数の系統があり、典拠とする古典書によって解釈が異なります。
- 中国観相学 (麻衣・神相系):陳摶『麻衣相法』を起点とし、明代の袁忠徹『神相全編』で集大成された。骨格・気色を重視。
- 水鏡系:『水鏡集』に代表される総合観察派。挙措・声音・気色まで含めた多面観察。
- 日本観相学 (南北相法):水野南北 (1760–1834) が江戸後期に独自体系として確立。「食」と人相の関係を重視した『相法修身録』も有名。
- 西洋観相学 (Physiognomy):アリストテレス『観相学』、ラヴァター『観相学断片』(1775-1778)、ロンブローゾ『犯罪人論』(1876) などの系譜があり、近代以降の科学史的検討対象として扱われる。