◆ 元の意味(古代)
蛇、異物、自分以外のもの
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KANJI ETYMOLOGY
ta
画数
5画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
「ほか」「自分以外」を表す代名詞的人偏字。古くは「它」と通じ、蛇の象形から「異なるもの」へ意味を転じた由緒ある字である。
ORIGIN
『説文解字』人部に「他、負何也」とあるが、これは後起の用法で、本来「他」は「它(タ)」と同源である。落合淳思『漢字の構造』によれば、甲骨文・金文段階で「它」は蛇を象った象形文字であり、頭部と曲がった胴体を描く。古代において蛇は人家に侵入する異物であったため、「無它乎(蛇に害されぬか)」が安否を問う挨拶語となり、転じて「自分以外のもの」「異なるもの」を意味するに至った。白川静『字統』は、人偏に「也」を加えた「他」の字形は秦漢以降に成立し、人を区別する代名詞として「它」の音と義を継承したと説く。藤堂明保『漢字源』では「也」を女陰の象形とし「他」を当て字的造字とするが、諸橋轍次『大漢和辞典』は「它」との通仮を主とし、人称代名詞「彼・別人」の意で六朝以降一般化したとする。現代漢語の「他(彼)」もこの流れにある。
構成要素
亻(人) + 也(蛇の象形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
蛇、異物、自分以外のもの
ほか、それ以外、別の
★広い世界に目を向け、自他を尊ぶ豊かな視野と度量を持つ人に。多様性を受け入れる包容力。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。