◆ 元の意味(古代)
人体の総体、骨格の整った身体(體)
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
tai
画数
7画
成り立ち
会意
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
旧字「體」の俗字。人の根本である身体を表す。
ORIGIN
「体」は本来「體(タイ)」の俗字・略字である。『説文解字』巻四に「體、總十二屬也。从骨豊聲」とあり、骨偏に豊を音符とする形声字で、頭・身・四肢など十二の部位を総称した身体全体を意味する。一方「体」字は、人偏に本を組み合わせた会意とされ、『広韻』では「劣也、粗也」(粗末・劣るの意)とする別字であった。日本・中国とも俗用で「體」の略字として「体」を用い、戦後の当用漢字制定で「体」が正字とされた。『字統』(白川静)は「體は骨格を主とする身体の総合。豊は禮の初文で、儀礼に整えられた姿を意味する」と説き、人格の根幹を象徴する字とする。『漢字源』(藤堂明保)は「豊はゆたかに整う意で、骨格の整った身体」と解し、『大漢和』も「身、すがた、かたち、本質」を挙げる。落合淳思は「體の俗字「体」は宋代以降に流布し、日本では中世から定着」と指摘。体は単に肉体のみならず、本体・体裁・体得など、物事の本質をも意味する重要な概念字である。
構成要素
亻(人) + 本(根本)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
人体の総体、骨格の整った身体(體)
からだ、本体、かたち、ありさま、本質
★心身ともに健やかで、芯のしっかりした人に。物事の本質を見抜き、堂々たる体躯と人格を備えた人生を願う。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。