◆ 元の意味(古代)
木の根、根本の位置を指示する
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KANJI ETYMOLOGY
hon
画数
5画
成り立ち
指事
部首
木(き)
分類
常用漢字
木の根に一画を添えた指事字。万事の根本・始原の象徴。
ORIGIN
『説文解字』巻六に「本、木下曰本。从木、一在其下」とあり、許慎は「木の下を本という。木に従い、一其の下に在り」と説き、木の下部に一画を加えて根の位置を示す指事字とする。白川静『字統』は「木の根のところに肥点を加えて、その所在を示す。根本、本源、もとの意」と述べ、「末」と対をなす造字法であることを指摘する。藤堂明保『漢字源』も「木+一(印)。木の根もとに印をつけて、その所在を示す。すべての始まり・根本」とし、根が幹を支え木全体の存立基盤であるところから、抽象的な「根本・本源・本質」の意が生じたとする。金文では根の部分が三本の太い肥点で示される字形もあり、根の盛んな広がりを強調する。意味は本義の「根」から、「根本・もと・本来」「本物・もとで・もとどおり」「書物の本(根本となる典籍)」へと多方向に展開した。『論語』学而篇に「君子務本、本立而道生」とあり、儒教倫理の核心概念となった。日本では『万葉集』以来「もと」の訓に当てられ、「本日」「本人」「本気」「本願」「日本」など、自国・自身・本質を表す根幹語に用いられる。書物を意味する「本」も、典籍が学問の根本であるところからの転義である。命名では「揺るがぬ根本を持つ人」「家の元祖となる人」という極めて重みのある吉字。
構成要素
木+一(根の位置を示す指事符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
木の根、根本の位置を指示する
もと、根本、本源、本物、書物
確固たる根を持ち家の礎となる人。本質を見抜く智。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。