◆ 元の意味(古代)
人が高く抜きん出て立つ。十人に勝る英才。
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KANJI ETYMOLOGY
ketsu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
「傑」は人が他を抜きん出て高く立つ姿を表す形声文字。並みの人を超え傑出する英才を意味し、男児名に最も尊ばれる字の一つ。
ORIGIN
『説文解字』人部に「傑は傲なり。人に従ひ桀の聲」と見える。桀(ケツ)は、白川静『字統』によれば、両足を木の上に高く乗せ立つ形を象り、「高く抜きん出る」を本義とする(夏王朝最後の王「桀王」の名にも用いられた)。これに「亻」を加え、人が他人を超え高く立つ様=傑出する英才を「傑」と説く。藤堂明保『漢字源』は桀の音符「高くそびえ立つ」から、千人に一人の英傑を表すとする。『大漢和辞典』は『淮南子』泰族訓「智過萬人者謂之英、千人者謂之俊、百人者謂之豪、十人者謂之傑」を引き、傑が「十人に抜きん出た者」の階位語であったと記す。さらに『史記』高祖本紀「夫運籌策帷帳之中…吾不如子房…此三者皆人傑也」では、張良・蕭何・韓信を「人傑」と称え、英雄の称号として確立した。落合淳思は、漢代以降「豪傑・俊傑・傑作・傑物」の熟語が形成され、男性の卓越を称える代表字となったと指摘。日本では「傑(すぐる/たけし)」「傑人(けつじん)」など男児命名で根強い人気を持つ。
構成要素
亻(人) + 桀(高く立つ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
人が高く抜きん出て立つ。十人に勝る英才。
すぐれる。傑出する。英傑。
他に抜きん出た傑出した才能、英傑の風格を持つ男児になってほしいとの強い願い。淮南子のいう「十人に勝る者」、史記のいう「人傑」のごとく、群を抜く人物として歴史に名を残す英才となれとの親の高い期待を込める。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。