◆ 元の意味(古代)
刑徒・捕虜としての下男、しもべ、奴。
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KANJI ETYMOLOGY
boku
画数
14画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
古くは奴(しもべ)、今は男子の一人称。謙虚さと自立心を併せ持つ字。
ORIGIN
『説文解字』菐部に「僕、給事する者なり」とあり、本義は使用人・下男(しもべ・奴隷)。字形は「亻+菐」で、白川静『字統』は菐を、辛(入れ墨の針)と廾(両手)と糞(汚物を盛る器)から成る会意とし、刑罰として入れ墨を施され糞土を運ばされる卑賤の徒、すなわち戦争捕虜・刑徒の象形と解する。『漢字源』は「菐」をボクの音とし、こまごまと付き従うイメージから、僕・撲(うつ)・濮(地名)と語族をなすとする。『大漢和辞典』は「しもべ、やつがれ、われ」と訓じ、漢代以降は男子が自分を卑下して言う一人称「やつがれ」(下僕の意)に転用された。日本では江戸後期から幕末・明治にかけて学者・武士が「僕(ぼく)」と自称し、現代では男子の標準的な一人称として定着。落合淳思は本来極めて卑賤な刑徒名から、自己謙遜の代名詞、さらには中性的な日常語へと意味が大きく変遷した稀有な字と評する。
構成要素
亻(人) + 菐(辛+廾+糞・刑徒の象形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
刑徒・捕虜としての下男、しもべ、奴。
しもべ、男子の一人称(ぼく)、自分を謙遜していう語。
★謙虚に学び自立した男子に育ってほしいという願い。古代は奴の意だったが、現代日本では男子の一人称として親しまれる。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。