◆ 元の意味(古代)
捕らえられた者、奴隷、隷属する人。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
do
画数
5画
成り立ち
会意
部首
女(おんなへん)
分類
常用漢字
捕らえた女性を手で押さえる形で、隷属する者を表す字。
ORIGIN
『説文解字』に「奴婢、皆古之罪人也。从女从又」とあり、古代の罪人を奴婢としたことに由来する。「女」と「又(ゆう、手)」を組み合わせ、捕らえた女性を手で押さえる形を示す会意字。『字統』白川静は、戦争捕虜や罪人を労働力として使役する古代社会の制度を反映する字とし、本来は男女ともに用いられたとする。『漢字源』では、「奴」は男奴、「婢」は女奴を指したが後に「奴」が両性に通用する語となった、と説く。日本では江戸時代に武家の下僕を「奴(やっこ)」と呼び、「奴凧」「奴さん」などの語に痕跡を残す。一方、「我奴(われやつ)」「彼奴(あいつ)」のように人を指す代名詞・蔑称としても用いられ、命名には適さない字とされる。
構成要素
女+又(手)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
捕らえられた者、奴隷、隷属する人。
やつ、しもべ、隷属する者、人を指す代名詞。
★古来奴隷を意味する字で、命名には用いられない。男気・俠気を示す「奴」(やっこ)の語にも残るが現代命名では避ける。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。