◆ 元の意味(古代)
梵唄、声明として唱える歌
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KANJI ETYMOLOGY
bai
画数
10画
成り立ち
形声
部首
口(くちへん)
分類
常用漢字
梵語の声明を口で唱える。歌い継ぐ生活の音の字。
ORIGIN
もとは仏教伝来に伴って梵語 pāṭha(讃仏歌)を音写した字で、『一切経音義』などに「梵唄」の語が見え、寺院で経文や讃仏を旋律をつけて唱えることを指した。形声で意符は口、声符は貝(ハイ・バイ)。貝はかつて貨幣として用いられた子安貝の象形で、ここでは音価のみを担う。白川静『字統』は唄を「梵呗(ぼんばい)の音写字」と明記し、本来漢字本来の語ではなく、仏典翻訳の過程で生まれた仏教漢語に位置づける。藤堂明保『漢字源』も同様に外来音写としての出自を述べる。日本では「唄」を「うた」と訓じ、特に三味線にあわせる小唄・長唄・端唄など民俗的な歌謡を表すのに用い、雅楽・古典文学の「歌」と書き分ける慣習が江戸期以降定着した。文字としては比較的新しいが、庶民の生活と祈りに密着した温かみある一字である。
構成要素
口(声を出す)+貝(声符・音価のみ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
梵唄、声明として唱える歌
うた、特に三味線にあわせて歌う邦楽の歌
暮らしのなかに歌を持ち、人の心を温める人に。仏の讃歌に発する清らかな響きと、庶民的な親しみを併せ持つように願って。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。