◆ 元の意味(古代)
家屋の西南の隅、神を祀る奥まった神聖な場所。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ou
画数
12画
成り立ち
会意
部首
大(だい)
分類
常用漢字
家の奥まった神聖な場所を示す字で、深くて尊いものを意味する。
ORIGIN
『説文解字』に「宛なり。室の西南隅なり」とあり、古代中国の家屋の西南の隅、すなわち祖先や神を祀る最も奥まった神聖な場所を指した。『字統』白川静は、屋根の下で両手を捧げて穀物などを供える形を組み合わせた会意字とし、神を祀る奥の間の意とする。『漢字源』では「宀(屋根)」と「釆(米をまく形)」「廾(両手)」を組み合わせ、屋内で穀物を供えて祭る奥まった一隅を表すと説く。旧字「奧」を新字体化したのが「奥」で、内部の中心・最も深い所・奥深い心の意に発展した。日本では家庭の主婦を「奥方」「奥様」と呼ぶなど、内側の尊い存在を示す敬意ある語に用いられる。
構成要素
宀+釆+廾(覆い・米・両手)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
家屋の西南の隅、神を祀る奥まった神聖な場所。
奥深い所、内部、奥さん、深遠なもの。
★奥深さ、神聖さ、内に秘めた知性と品格を象徴する字。落ち着きと尊厳を備えた人物を願う名前に適する。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。