◆ 元の意味(古代)
兄弟が呼ぶ姉妹の娘(後にきょうだい一般の娘)
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KANJI ETYMOLOGY
tetsu
画数
9画
成り立ち
形声
部首
女(おんなへん)
分類
常用漢字
兄弟の娘たる血縁の女性を示す字
ORIGIN
『説文解字』に「姪、兄の女を兄に謂ひて姪と為す」とあり、女偏に「至」を音符として加える形声字である。古典中国においては、「姪」は本来「兄弟から見たその姉妹の娘」を指す語であり、現代日本語の「めい」とは指す範囲が逆であった。すなわち、男性が自分の姉妹の娘を呼ぶ際の称が「姪」であり、自分の兄弟の娘は別途「猶子」「兄弟之女」と呼んだ。藤堂明保『漢字源』は「至」を「行き着いて止まる」意とし、「姪」を「血脈が至り着いた次世代の女性」と解する。白川静『字統』は古代婚姻制度における「媵(よう)」、すなわち姉妹同伴婚の名残と関連づけ、「姪」を花嫁に随伴した姉妹の娘を指す語として位置づけ、家族構造の歴史的厚みを論じる。後に唐宋以降、社会の変化に伴い「姪」の指す範囲が「兄弟姉妹を問わず、自分のきょうだいの娘」へと拡大し、現代中国語・日本語の用法に近づいた。日本で「めい」と訓まれるのは古代の親族語「をひ・めひ」の流れで、男児を「甥」と書き分けることで定着した。命名で直接用いる例は稀だが、家系・血縁の連続性を象徴する字として、家史・系譜の記述に欠かせない一字である。
構成要素
女(意符)+至(音符・至り着く)
STROKE ORDER
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MEANINGS
兄弟が呼ぶ姉妹の娘(後にきょうだい一般の娘)
めい。兄弟姉妹の娘
★家の血脈を受け継ぎ、世代を結ぶ可憐な存在への愛を宿す響き
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。