◆ 元の意味(古代)
姉妹の子、外甥。
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KANJI ETYMOLOGY
sei
画数
12画
成り立ち
会意兼形声
部首
うまれる
分類
—
姉妹の子、すなわち「おい」を意味する字。血縁の連なりを示す家族的な漢字。
ORIGIN
「甥」は『説文解字』に「姊妹之子爲甥。从男生聲」とあり、姉妹の子を「甥」と称し、男(だん)に従い生(せい)の声をもつ形声字とされる。許慎は「男」を意符として血族の男子を指し、「生」を音符兼意符として新たに生まれ出る存在を表すと説いた。藤堂明保『漢字源』もこの構造を踏襲し、「生」が音と「生まれる」の意を兼ね、男系の血脈の中で姉妹を介して新たに連なる男子を示す字とする。白川静『字統』では、「生」は艸(くさ)が地より萌え出る象形であり、生命の発露そのものを示すと解する。これに男を加えた「甥」は、男系氏族の縁辺において、姉妹を媒介として外に派生した男児、すなわち「外甥」を表すという。古代中国では宗法制度のもと、姉妹は他氏に嫁し、その子は本氏から見れば外戚に当たる。それゆえ「甥」は単なる「おい」の語ではなく、宗族の枠を越えて生まれ出た縁者を意識した語であり、舅(きゅう・母方のおじ)と対をなして用いられた。日本では『万葉集』以来「をひ」と訓じられ、家族関係の中で温かみのある呼称として定着した。命名にはほぼ用いられないが、その成り立ちは家族の絆を伝える貴重な字である。
構成要素
男 + 生
STROKE ORDER
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MEANINGS
姉妹の子、外甥。
おい。きょうだいの息子。
★命名にはほぼ用いられない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。