◆ 元の意味(古代)
黄帝・周王朝の姓。高貴な女性
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
10画
成り立ち
形声
部首
女(おんなへん)
分類
常用漢字
高貴さと愛らしさを兼ね備える女性の字
ORIGIN
本字は「姬」で、『説文解字』に「姬、黄帝の居を姬水と為す。因りて姓と為す。女に従ひ𦣞声」とあり、女偏に「𦣞(イ)」を音符として備える形声字である。「𦣞」は顎(あご)の形で、上品で整った顔貌を連想させる。「姬」はもともと黄帝の姓、すなわち中国最古の名門王族の姓であり、周王朝の姓もまた「姬」であった。白川静『字統』は「姬」を「祭祀を司る尊貴な女性」と解し、王族の祖母系を象徴する重要字としての位置を強調する。藤堂明保『漢字源』も同様に、姓「姬」が貴族の血統を示すことに加え、「美しく品位ある女性」を意味する一般語に展開したと説く。日本に伝来した後、字形上「臣」の部分を持つ別字「姫(ジン)」と書体が混同・統合され、現在の「姫」が「ひめ」を表す字として定着した。和語「ひめ」は本来、神霊や貴人の女子を指す敬称で、「彦(ひこ)」と対をなす語。『古事記』『万葉集』に多く見え、神話的・物語的な響きを持つ。後世「お姫様」「姫君」「姫宮」など、王侯貴族や物語上の高貴な少女を指す代表的な字として広く愛用され、命名でも華やかさと品位を兼ね備えた字として人気を保ち続ける。漢字本来の歴史的厚みと、和語「ひめ」の物語性が重なり合う一字である。
構成要素
女(意符)+𦣞→臣(音符・顎の形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
黄帝・周王朝の姓。高貴な女性
ひめ。身分の高い女性。可憐な少女の美称
★凛とした品位と物語の主人公のような輝きを願う響き
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。