◆ 元の意味(古代)
ふくよかな女性、母
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KANJI ETYMOLOGY
jou
画数
16画
成り立ち
形声
部首
女(おんなへん)
分類
常用漢字
若く美しい娘を表す、しとやかな品格を宿す字
ORIGIN
「嬢」は旧字「孃」の新字体で、『說文解字』女部に「孃は煩擾なり。一に曰く肥大なり。女に从ひ襄聲」とあり、もとは騒がしいさま、また肥え豊かなさまを表す形声字であった。意符の「女」が女性を、音符の「襄」が音を表す。「襄」は『說文』に「漢令に解衣して耕すを襄と曰ふ」とあり、衣を脱ぎ何かを助け押し進めるという意があり、転じて中に多くを含み盛んにするという含意を持つ。白川静『字統』は、「孃」が後に「母」「年若い女性」の意で広く用いられたと指摘する。古代中国では「阿孃(あじょう)」が母を呼ぶ語として用いられ、唐代には未婚の若い女性、令嬢の意も生じた。藤堂明保『漢字源』は語源として「襄」(中にゆたかにつめこむ)と同系とし、ふくよかで成熟した女性、またそこから派生して若く美しい娘の意になったと説く。日本では「お嬢さん」「令嬢」など、上品で大切に育てられた若い女性を敬って呼ぶ語として定着し、敬意と愛情のこもった字となった。歌舞伎や文学では深窓の令嬢、町娘の嬢など、品位ある女性の象徴として用いられる。新字体「嬢」は1949年の当用漢字字体表で採用され、「襄」の字形が「壌」と簡略化されたものである。人名でも上品さと若々しさを兼ね備えた字として愛用される。
構成要素
女(意符) + 襄(音符・ゆたかに含む)
STROKE ORDER
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MEANINGS
ふくよかな女性、母
若い女性、娘、令嬢
気品と若々しさを併せ持ち、大切に慈しまれて育つ女性像
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。