◆ 元の意味(古代)
楽しむ、女性が戯れ喜ぶ
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KANJI ETYMOLOGY
ki
画数
15画
成り立ち
形声
部首
女(おんなへん)
分類
人名用漢字
笑みこぼれる喜びを写した、明るく華やぐ女の子の名向き字
ORIGIN
『說文解字』女部に「嬉は樂なり。女に从ひ喜聲」とあり、楽しむ、喜ぶことを本義とする形声字である。意符の「女」は女性、また柔らかく和やぐさまを表し、音符の「喜」は音と義を兼ねている。「喜」は『說文』に「樂なり。壴(楽器の鼓)に从ひ口に从ふ」とあり、太鼓の音に合わせて口を開けて笑い楽しむ姿から成る字で、その中核には心からの歓喜が宿る。白川静『字統』は、「嬉」を女性のたおやかな喜び、戯れ遊ぶさまを表す字とし、古典では美女の優雅な遊楽の様子を描く際に用いられたと指摘する。『楚辞』九章には「嬉光眇視」のように、目を細めて楽しむ表情を表す用例があり、視覚的にも華やかな喜悦を伝える字として古来愛用されてきた。藤堂明保『漢字源』では「喜」と同系で「キ・キーッと声を上げて喜ぶ」という擬声的な語源を示し、心の中から自然にあふれる楽しさを表す字とする。「嬉戯(きぎ)」「嬉遊」「嬉笑」など、無邪気に戯れ笑う情景を表す熟語が多く、漢詩文では女性の屈託ない笑顔や春の遊楽を彩る字として頻出する。日本では「嬉しい」という大和言葉に当てられ、純粋な喜びの感情を表現する字として国民に親しまれている。人名では女性の名に好まれ、明るく愛らしい人柄を象徴する字として人気が高い。
構成要素
女(意符) + 喜(音符兼意符・よろこぶ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
楽しむ、女性が戯れ喜ぶ
うれしい、楽しい、喜び戯れる
周囲を笑顔にする明るさと、無邪気な愛らしさを持つ存在
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。