◆ 元の意味(古代)
弦楽器・音楽の総称
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
raku
画数
13画
成り立ち
象形
部首
木(き)
分類
常用漢字
弦楽器の象、調べと喜びが響き渡る祝福の字。
ORIGIN
旧字「樂」。『説文解字』木部に「樂は五声八音の総名なり。鼓鞞の象、木はその虡(きょ)なり」とあり、本義は楽器そのもの、または音楽全般を指す。字形は『字統』によれば、木の台の上に糸を張り、中央に親指で弾くための白(おやゆびを示す部分)を備えた弦楽器の象形であり、琴瑟の類を描いたものとされる。一説には鈴を木に懸けた祭祀用の楽器、あるいは大鼓の象とも言う。古代中国において音楽は天地と通じ神を悦ばせる神聖な営みであり、礼と並ぶ儒教の根本教養「礼楽」の中心に置かれた。音楽が人を喜ばせるところから、「ガク」(音楽)の音と「ラク」(たのしい)の音が分化し、後者は心の安らぎ、苦のない状態をも指すようになった。さらに「ゴウ・ねがう・このむ」の音もあり、『論語』の「知者は水を楽(ねが)ひ、仁者は山を楽ふ」がその例である。漢字源は楽器の象形と認め、音と楽しみが不可分であることを示す。日本では雅楽・能楽・楽器の語に古来用いられ、また「楽園」「安楽」「快楽」と心の充足を示す字として親しまれた。命名に用いれば、音楽的感性、明朗で人を和ませる性質、人生を肯定する朗らかさを象徴する。
構成要素
弦楽器(糸+白+木)の象形
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
弦楽器・音楽の総称
音楽・たのしい・気楽・このむ
明朗で和やかな性質、人生を朗らかに楽しむ豊かな感性を象徴
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。