◆ 元の意味(古代)
心より発し節を持って外に現れる声。
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KANJI ETYMOLOGY
on
画数
9画
成り立ち
指事
部首
おと
分類
常用漢字
響きの本質。
ORIGIN
『說文解字』に「音、聲也。生於心、有節於外、謂之音。从言、含一。」とあり、許慎は音を心より発し節度を備えて外に現れる声と定義する。字形は「言」の口の中に一画(横線)を加えた指事字で、口から出る声に一定の節(リズム・調べ)が宿るさまを示す。白川静『字統』は、古代において音は単なる物理的な響きではなく、神に通じる呪能を持つ音声であり、『礼記』楽記篇に「凡音之起、由人心生也」と説かれるごとく、人心の発露としての音楽思想の根幹をなしたと述べる。藤堂明保『漢字源』は、音と言を区別し、「言」が分節された言葉、「音」が分節以前の響きそのものと解し、後に音楽・音響・音信など、響き渡るもの全般を表す字として展開したと記す。日本では「音」は和語「おと」「ね」と訓まれ、自然の音、楽器の音、心に響く声色など、繊細な感性で捉える文化を育んだ。仏教では六根の一「耳根」が捉える対象として「音声(おんじょう)」が重視され、観音菩薩の名にも通じる。命名にも頻用され、響き・調和・芸術性を象徴する美しい字である。
構成要素
言+一(指事・口中の節)
STROKE ORDER
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MEANINGS
心より発し節を持って外に現れる声。
音。響き。音楽。たより。
★心の調べが豊かに響き渡るさま。芸術性と感性の鋭さを願う雅な字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。