◆ 元の意味(古代)
誓いをこめて口より発することば。
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KANJI ETYMOLOGY
gen
画数
7画
成り立ち
会意
部首
げん
分類
常用漢字
口より発する真の声。誠と信を司る根本の字。
ORIGIN
『説文解字』巻三上に「言は直言を言と曰ひ、論難を語と曰ふ。口に从ひ䇂聲」とあり、許慎は口を意符、䇂を声符とする形声字として、率直に述べる発言を本義と定める。䇂(けん)は鋭い刃物・辛味のある語気を含む字とされる。白川静『字統』はこの説を批判的に深め、甲骨文・金文の言は、辛(入墨用の鋭利な針)と口(祝詞を収める器の象)を組み合わせた会意字であり、「もし誓言に偽りあらば自ら入墨の刑を受けん」と神に誓う盟誓の所作を表したと説く。すなわち言は単なる発話ではなく、自己の身体を担保にして発する重い誓いの語であり、ここに「ことば」の根本的な責任性が宿る。藤堂明保『漢字源』は上古音を*ŋianと擬し、「ゲン」音は厳・原・元などと響き合い、はっきりと筋を立てて発する核義を持つとする。意味は誓い・発言・記述・語ること全般へと広がり、漢字六書のうち「言」を意符とする字は数百を数え、信・誠・諾・諾・諫・詔など人間の言行倫理を司る字群を形成した。三家を総合すれば、言は誓いと責任の重みを宿す、ことばの最も根源的な字である。
構成要素
辛+口
STROKE ORDER
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MEANINGS
誓いをこめて口より発することば。
いう、ことば、発言、文。
★誠実で信に篤き発言・誓いの人を託す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。