◆ 元の意味(古代)
声を上げて喜ぶこと。特に宴・親睦の場で人々が共に喜び合うこと。
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
15画
成り立ち
形声
部首
欠(あくび)
分類
常用漢字
声を上げて喜び合う温かな字
ORIGIN
『説文解字』巻八下・欠部に正字「歡」を「喜樂なり。欠に従ひ雚聲」と釈し、口を開けて声を発し喜ぶさまを表す形声字とする。声符「雚」はミミズク類の鳥の象形で、ここでは音符として用いられるが、群れて鳴き声を上げる鳥の連想から、人々が声を交わして喜ぶイメージにも通じる。白川静『字統』は、「雚」が儀礼で用いられた鳥の形であり、「欠」(口を開く人の形)を加えて、祭祀・宴席で声を上げて喜び合う情景を字形化したものと解する。藤堂明保『漢字源』は、「雚」のカン音を音符とし、「観」「勧」と同系で、開けて広がるイメージを共有すると指摘する。「歓」は単独の喜びというより、複数の人が共に喜び合う場の喜悦を表す点に特色があり、『詩経』『楚辞』『史記』では宴楽・親睦の意で頻出する。「歓喜」「歓迎」「歓談」「合歓」など、現代日本語にも親しみやすい温かな語彙を多く生んだ。新字体「歓」は「雚」を「𮥶」風に簡略化した字形で、戦後一般化した。明るく社交的な喜び、人と人を結ぶ喜びの象徴である。
構成要素
「欠(口を開けた人の形)」+音符「雚→𮥶(カン)」の形声字。新字体は「歓」。
STROKE ORDER
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MEANINGS
声を上げて喜ぶこと。特に宴・親睦の場で人々が共に喜び合うこと。
よろこぶ。よろこび。「歓喜」「歓迎」「歓談」「合歓」など、明るく温かな喜びを表す。
明るく社交的、人と喜びを分かち合う温かな人柄、人脈と幸福に恵まれる吉字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。