◆ 元の意味(古代)
子を励ます、たゆまず努める
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
7画
成り立ち
形声
部首
子(こ)
分類
人名用漢字
子を励まし学を勉む、孜々として倦まぬ努力の字
ORIGIN
『說文解字』攴部に「孜は汲汲として怠らざるなり。攴に从ひ子聲。『周書』に曰く、孜孜と無らずと」とあり、こつこつとたゆまず努め励むさまを本義とする形声字である。意符の「攴(ぼくづくり)」は手に小枝(教鞭)を持って打ちはたく形で、教え促す動作を表し、音符の「子」が音を担う。すなわち子を教え導き、また子のごとくに励み学ぶ姿を象る字である。白川静『字統』は、「攴」は神事において打って霊力を引き出す呪具であり、「孜」は子を励まし鞭撻して学業修養に専念させる教育の場面を表す字とする。古典『書経』堯典に「予思日孜孜」(予れ日に孜孜と思ふ)、皋陶謨に「兢兢業業、一日二日万幾、無曠庶官、天工人其代之」と並び「孜孜たり」が君子の修徳の姿として説かれ、為政者の自戒の語として尊重されてきた。藤堂明保『漢字源』は「シ」音を「滋(しげる)」「孳(うむ)」と同系とし、絶え間なく増え続け努め続けるという核義を持つとする。「孜孜不倦(ししとしてうまず)」の四字熟語は、たゆまぬ努力の代名詞として東アジア漢字文化圏で広く愛唱される。日本でも江戸期の儒者や学者が好んで用い、明治以降も学者・実業家の名や号に多く見られる。人名としては男女を問わず用いられ、勤勉実直で目標に向かい一歩一歩進む誠実な人格を象徴する人名用漢字として根強い人気がある。
構成要素
攴(うつ・教える) + 子(音符兼意符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
子を励ます、たゆまず努める
つとめる、はげむ、孜々として怠らない
目標に向かい黙々と努力を重ね、誠実に道を究める姿
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。