◆ 元の意味(古代)
水ぎわの切り立った崖
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KANJI ETYMOLOGY
gan
画数
8画
成り立ち
形声
部首
山(やま)
分類
常用漢字
崖のように切り立った水ぎわの高地を表す、揺るぎなき大地の文字。
ORIGIN
「岸」は山と厂(がんだれ、崖の象形)を意符、干(カン)を音符とする形声文字。『説文解字』屵部に「岸、水厓にして洒なるものなり」と記し、水際の切り立った崖を本義とする。藤堂明保『漢字源』はガンの音を「ガッと角張って立つ」意の系列(干・幹・刊)に位置づけ、水辺に直立する崖の硬質な印象を語源とする。白川静『字統』は厂を崖の象形、山を加えて崖の高さを強調したと解し、干の音を借りた整った形声字とする。古典中国語では『詩経』衛風「氓」に「淇則有岸」(淇水には岸がある=物事には限度がある)とあり、岸が「区切り・極限」の比喩としても用いられた。仏教語の「彼岸」は梵語pāramitāの訳語として、悟りの境地という超越的意味を担う。日本でも「岸辺」「川岸」「海岸」など水陸の境を表す基本語として定着し、また「岸する=そびえ立つ」という古語的用法もあった。落合淳思は厂を含む地形字群(厓・崖・岩)の体系を論じる。
構成要素
山+厂(意符)+干(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水ぎわの切り立った崖
きし、岸辺、限界
岸のように揺るがぬ強さで、人々の拠りどころとなる安定感のある人に。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。