◆ 元の意味(古代)
切り立った高い岩、巨岩。
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KANJI ETYMOLOGY
gan
画数
17画
成り立ち
形声
部首
山(やま)
分類
人名用漢字
巨岩の如き不動の重み。揺るがぬ強さと気高さを示す字。「巖」の略字。
ORIGIN
「巌」は「巖」の略字(新字体的扱い)で、「山」と音符「敢(カン→ガン)」から成る形声字に整理されたが、本来は「山」と「嚴(ゲン・ガン)」から成る形声字「巖」の異体・略体である。『説文解字』山部に「巖は岸なり」とあり、切り立った高い岩壁を本義とする。音符「嚴」は神への祈りの言(口)を厳粛に発する形を含み、「おごそか」「きびしい」の意を持つ。これに「山」を加えた「巖」は、神聖にして畏怖すべき巨岩・絶壁を表す。白川静『字統』は、嚴を呪祝の厳粛な様とし、巖を「神聖視される厳めしい大岩」と解する。藤堂明保『漢字源』も、嚴の「角ばって厳しい」イメージから、巖を「ごつごつと角ばった大岩、絶壁」と説明する。日本では旧字「巖」の略体として「巌」が広く通用し、戦前は人名・地名(巌島=厳島など)に頻出した。古典では『詩経』小雅「節南山」の「節彼南山、維石巌巌」、屈原『楚辞』の「石磊磊兮葛蔓蔓」など、巨岩の威容が天地の根幹として詠まれる。日本でも巖窟王・巖谷小波・乃木希典の幼名「源三巌」など、男子名に好まれた。名に用いる際は、巨岩のような揺るぎない不動心、生涯変わらぬ意志、堅固で気高い品格、困難に屈しない強さを表す。「いわお」と訓じる男子名は、明治大正期から現代まで重厚な響きで親しまれる。
構成要素
山(意符)+嚴(音符・おごそか)
STROKE ORDER
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MEANINGS
切り立った高い岩、巨岩。
いわ、いわお、堅固で揺るがないもの。
不動の意志、堅固な品格、揺るがぬ強さを示す。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。