◆ 元の意味(古代)
山が高く険しく聳えるさま。
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KANJI ETYMOLOGY
sa
画数
13画
成り立ち
形声
部首
山(やま)
分類
人名用漢字
嵯峨と連なり、山の高く険しい雅趣を映す。古都の風雅を宿す字。
ORIGIN
「嵯」は「山」と音符「差(サ)」から成る形声字である。『説文解字』山部に「嵯は嵯峨なり、山貌」とあり、嵯峨と連語して山が高く険しく聳えるさまを描く。音符「差」は左手と工具を組み合わせた形で、「不揃い」「ずれる」「ぎざぎざ」の意を含む。これに「山」を加えた「嵯」は、稜線が不揃いに鋭く連なる高山の姿を表す。白川静『字統』は、差を「物の不揃いに整わぬさま」とし、嵯峨を「不揃いに高く連なる山稜の美」と解する。藤堂明保『漢字源』は、差の「ぎざぎざ」イメージから、嵯を「角ばって高い山」と説明し、嵯峨は「ごつごつと高く険しい姿」とする。古典では屈原『離騷』の系譜に連なる楚辞文学、漢魏六朝の山岳賦に頻出し、雄峻にして雅趣ある山岳美を称える定型語として確立した。日本では平安初期、嵯峨天皇(在位809-823)がこの字を年号・地名に採用し、京都西郊の嵯峨野は皇室の離宮地として歌枕となった。古今集・新古今集に詠まれる嵯峨野の月・紅葉は、日本的な雅の象徴である。名に用いる際は、毅然たる気品、雅趣ある佇まい、高雅で奥行きある人柄、古都の風情を宿す美しさを表す。和漢の風雅を兼ね備えた格調高い字として、清廉で雅な命名にふさわしい。
構成要素
山(意符)+差(音符・ふぞろい)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山が高く険しく聳えるさま。
けわしい、高く連なる、雅やかな。
雅趣ある気品、毅然たる風格、古都の風情を示す。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。