◆ 元の意味(古代)
外に出向き財貨や獲物を手にする。
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KANJI ETYMOLOGY
toku
画数
11画
成り立ち
会意
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
求めて手に入れる字。努力の結実、心の充足、徳の獲得を象徴。
ORIGIN
「得」は甲骨文以来の古字で、原形は「貝(財貨)」を「又(手)」で持つ会意字である。後に道行きを示す「彳」が加わり、外に出向き財貨や獲物を手にして帰る動作を表す字へと発展した。『説文解字』に「得は行きて得る所有るなり。彳に从ひ㝵聲なり」とあり、形声字としても説かれるが、字源は本来会意である。白川静『字統』はこの字を狩猟や交易の現場と結びつけ、外へ出て努力した者が成果を手にする動作を象徴すると解する。藤堂明保『漢字源』も「貝(財)+手」の核心は「目的物を確かに掌中に収める」イメージにあり、これに「彳」が加わって「行為と達成」の一連を示す字となったと述べる。意味は具象的な財貨の獲得から抽象的な領域へ広がり、知識・技芸・友・道理など、求めて得るあらゆるものに用いられた。『論語』の「之を知るは之を好むに如かず、之を好むは之を楽しむに如かず」と並んで、「得」は学びの結実を表す重要語であり、また「徳」と通じて「内に得たもの=身についた善性」の意でも用いられる。日本では「得意」「会得」「納得」「説得」など、心と知の双方の充足を表す日常語に深く根付いている。名づけでは、努力の実りを手にする力、心豊かに生きる充足、信頼と徳を得る人柄を願う字として広く愛好される。
構成要素
彳(行く)+貝(財)+寸(手)。出向き手に入れる。
STROKE ORDER
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MEANINGS
外に出向き財貨や獲物を手にする。
える。うる。手に入れる。利益。納得。
努力の結実と心の充足。徳と信頼を得る豊かな人生。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。