◆ 元の意味(古代)
天地の間で月が常に運行するように、変わらず続くこと
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
9画
成り立ち
会意兼形声
部首
忄(りっしんべん)
分類
常用漢字
天地の間に懸かる月のごとく、揺るがず続く恒常の心
ORIGIN
『説文解字』巻十三下に「恒、常なり。心に従い、舟に従い、二の閒に在りて上下す。心、舟をもって施恒するなり」とあり、許慎は心を一定に保つ意と説く。古文の字形は「亘」を本字とし、上下二本の横画の間に月が懸かる形を象る。白川静『字統』は、上下の二画は天地を表し、その間に月の弦の張りつめた状態を置いて、月の運行が常に変わらず往き来することから「つね・かわらぬ」の義を生じたとする。すなわち月の盈虚が定期的に繰り返される現象を捉え、永続性・規則性の象徴としたのである。後に心の不変性を強調するため忄(心)を加えて「恒」となった。藤堂明保『漢字源』は、亘(コウ)を声符とし、二線の間にぴんと張る意を含み、心が張り詰めて緩まないことから「いつまでも変わらない心」を意味するとする。古典では『詩経』小雅に「南山有るが如く、騫けず崩れず」と続けて「恒を以てす」の用例があり、不動の徳を表す。『易経』には恒卦が立てられ、夫婦の道・君臣の道の長久を説く。儒家の徳目では「恒心」が重んじられ、孟子は「恒産なくして恒心ある者は、惟だ士のみ能くす」と述べ、変わらぬ志の尊さを強調した。
構成要素
忄(心)+亘(月が天地の間を巡る)
STROKE ORDER
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MEANINGS
天地の間で月が常に運行するように、変わらず続くこと
つね・常に・永久・規則正しく続く・不変
揺るぎない誠実さと、長く続く幸福を願う一字。芯のある穏やかさ
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。