◆ 元の意味(古代)
己の心を相手の心と等しくする思いやり
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KANJI ETYMOLOGY
jo
画数
10画
成り立ち
形声
部首
心(こころ)
分類
人名用漢字
己の心を相手の心に等しくする、儒家の根本徳目
ORIGIN
『説文解字』巻十下に「恕、仁なり。心に従い、如に従ふ」と記され、形声字とされるが、許慎は「如」に「ごとし」の意を含めて会意的に解した。白川静『字統』では、如は祝詞を入れる器の上に女性が祈る形で、「神意のままに従う」意とし、それに心を加えた恕は「他者の心に己の心を従わせる、共感の働き」を表すとする。藤堂明保『漢字源』は、如(ジョ)を声符とし、「相手と同じくする」意を取って、心を相手と同じ位置に置くこと、すなわち思いやりの本質を示すと説く。『論語』里仁篇には、孔子が「吾が道は一以て之を貫く」と述べたのに対し、曾子が「夫子の道は忠恕のみ」と解し、衛霊公篇では子貢の問いに「其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すこと勿かれ」と答えた有名な章が伝わる。これにより恕は儒家倫理の二大柱の一つとなり、自他の心を等しくはかる「推己及人」の思想を意味するに至った。『中庸』にも「忠恕、道を違ること遠からず」とあり、人格陶冶の核心とされる。日本では聖徳太子の十七条憲法以来、為政者の徳として尊ばれ、近世儒学でも仁の実践原理として重んじられた。寛容・赦免の意は派生義であり、本義は「思いやり」にある。
構成要素
心+如(声符、ごとくする)
STROKE ORDER
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MEANINGS
己の心を相手の心と等しくする思いやり
ゆるす・おもいやる・寛容・同情心
他者を慈しみ受け入れる、深く広い心の持ち主への願い
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。