◆ 元の意味(古代)
家屋がゆったりと広い
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
13画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋根の下に広き心。寛容の徳を象る字。
ORIGIN
『説文解字』宀部に「寛は屋寛大なり。宀に従ひ莧声」とあり、家屋がゆったりと広いさまを本義とする形声字である。意符は「宀(屋根)」、声符は「莧(カン)」。旧字は「寬」で、莧(カン、山羊の一種)が音を担う。藤堂明保『漢字源』は莧を「大きく広がる」音象徴と解し、空間的広がりから心理的余裕への意味展開を説く。白川静『字統』は、宀の下に祭祀者を置く字形と見て、宗廟における悠然たる態度を本義とする独自の解釈を示す。金文には宀の下に大きく目を見開いた人形を伴う例があり、儀礼における荘厳さと寛闊さを示すとされる。『書経』堯典「寛にして栗、柔にして立」、『論語』陽貨「寛なれば則ち衆を得」など、儒教における君子の徳目として中核的位置を占める。諸橋『大漢和』は「ひろい」「ゆるやか」「くつろぐ」「ゆるす」「やすらか」を載せる。落合淳思は形声字としての解釈を主流としつつ、白川説の意義を併記する。
構成要素
宀(屋根)+ 莧(カン・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
家屋がゆったりと広い
ひろい、ゆるやか、寛容、くつろぐ
他者を受け入れる広い心、ゆとりある人格を持つ人に育ってほしいという願い。儒教的徳目「寛」を体現する。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。