◆ 元の意味(古代)
屋内が深く広く声が響くこと、大きな建物
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
7画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
人名用漢字
屋根の奥深く広やかに、大いなる器量と空間を表す字
ORIGIN
『説文解字』第七篇下に「宏、屋深響なり。宀に従ひ厷声」とあり、宀(屋根・建物)を意符、厷(コウ=肱の本字、ひじ)を声符とする形声文字と説かれる。許慎は「屋深きこと響くがごとし」と釈し、屋内が深く広いために声がよく響く様を本義とする。段玉裁注では「凡そ大なるものを宏と曰ふ」と広義に解し、空間の大きさから抽象的な度量の広大さへ転用されたとする。白川静『字統』では、厷は腕の張り曲がる形で力強さを示し、屋根の下に厷が在ることで、内部空間が左右に張り出して広く構えた建築を表すとする。古代の宗廟・宮殿のように、奥行きと高さを兼ね備えた荘厳な建物を宏と呼んだ。『漢字源』ではコウ声系の語族として、弓のように張り広げる意を共有し、弘・宏・閎などが同根とされる。古典では『書経』顧命に「宏璧」とあり、大きく立派な璧玉を指す。『荘子』にも「其の知の宏大なる」と心の広大さを称える例が見え、転じて人物の度量や見識の広さを表す美称となった。中国では「宏図(壮大な計画)」「宏志(大志)」など、雄大さを称える熟語に多用される。日本人名でも「宏(ひろし)」「宏明」「宏一」など、心が広く器の大きい人を願う字として、昭和期以来不動の人気を保つ。屋根の奥深さに通じる、奥行きある人格の象徴である。
構成要素
宀(屋根)+厷(声符・張り出した腕)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋内が深く広く声が響くこと、大きな建物
ひろい、おおきい、ひろめる
心が広く器が大きい、雄大な志を抱く人
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。