◆ 元の意味(古代)
屋根の下の大きな殿舎、広い空間
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
5画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
屋根の下に開けた空間が広がる、ひろやかな包容の一字。
ORIGIN
『説文解字』广部に「広は殿の大きなる屋なり。广に从い黄声」とあり、屋根を象る「广(まだれ)」を意符、「黄」を音符とする形声字である。本字は「廣」であり、現行の「広」は新字体として「黄」を「ム」に簡略化したものである。白川静『字統』は、广が高く張り出した家屋の屋根を象り、その下に黄色い玉を佩びた人が立つ形で、神事を行う大きな殿舎を表したと説く。すなわち「ひろい」とは、単に面積が大きいことではなく、神を迎えるに足る荘厳で開かれた空間を意味した。藤堂明保『漢字源』は、広を「黄(まんなかが大きく開く)+广」と分析し、横に大きく張り広がる屋根の下、ひいてはゆとりある空間という語源的中核を提示する。古典においては『詩経』『書経』に「広大」「広業」の語が見え、徳の広さや国土の広がりを称える文脈で用いられた。日本でも『万葉集』に「ひろし」の和訓が早くから見え、心の度量や視野の広やかさを讃える形容として定着した。名に用いるとき、広は単なる物理的な広さではなく、人を受け入れる懐の深さ、見識の広やかさ、可能性の開けを示す佳字となる。
構成要素
广(屋根)+ム(本字は黄)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋根の下の大きな殿舎、広い空間
ひろい、ゆきわたる、ゆとりがある
包容力と度量の広さ、視野の広やかさ、可能性の広がり。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。