◆ 元の意味(古代)
宮殿の中庭、儀礼の広場
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KANJI ETYMOLOGY
tei
画数
10画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
屋根の前に開けた清らかな広場、人が集い礼を交わす一字。
ORIGIN
『説文解字』广部に「庭は宮中なり。广に从い廷声」とあり、屋根を表す「广」と音符「廷」からなる形声字である。許慎は本義を「宮殿の中庭」、すなわち君主が朝廷を開き臣下と相見える儀礼空間と規定する。白川静『字統』は、廷が「まっすぐに延びる」「神を迎える清められた場」の語感を持つことに着目し、庭を屋舎の前に整えられた神聖な広場、ひいては政の場・家の中庭の意に展開する字と説く。藤堂明保『漢字源』は、廷=まっすぐ伸びるとして、广のもとに整然と広がる平らな場、すなわち庭を本義とし、家庭・庭園・朝廷・法廷へと派生したと論ずる。古典では『詩経』『尚書』に「庭」が頻出し、宗廟や宮殿の中庭、朝議の場として重んじられた。日本では古来「にわ」と訓じられ、貴族の寝殿造の前庭、禅寺の枯山水、町家の坪庭、家庭の庭先まで、生活空間に潤いと格式を与える文化として深く根づいた。能の「庭訓」、家庭・庭訓往来など、教育・倫理の場としても展開する。名に用いるとき、庭は清らかに整えられた品格、家族や仲間を迎える温かさ、礼節を尊ぶ心を象徴する。男女ともに用いやすく、上品で和やかな印象をもたらす佳字である。
構成要素
广(屋根)+廷(まっすぐ伸びる・音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
宮殿の中庭、儀礼の広場
にわ、家の前の広場、家庭、朝廷
清らかな品格、人を迎える温かさ、礼節を尊ぶ和やかさ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。