◆ 元の意味(古代)
君主に拝謁する朝庭。宮廷の中庭。
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KANJI ETYMOLOGY
tei
画数
7画
成り立ち
会意兼形声
部首
廴(えんにょう)
分類
常用漢字
君主の前に進み出て政を聴く朝庭から、廷・宮廷を表す字
ORIGIN
『説文解字』廴部に「廷は朝中なり。廴に从ひ壬聲」とあり、許慎は朝廷の中、すなわち君主が政務を執る庭を本義とし、「廴(長く歩むこと)」を意符、「壬」を声符とする形声字と説く。白川静『字統』は字形をさらに精査し、「壬」は人が土の上に立つ形を象り、「廴」は人が長く歩み進む形であることから、家臣が君主の前に進み出て立ち、奏上する場面を表した会意兼形声字と論じる。古代中国の宮殿には正殿の前に広い庭(朝庭)があり、諸侯・百官はそこに整列して天子に拝謁し政を奏した。この朝庭での儀礼が国家統治の核心であったため、「廷」は宮廷・政府そのものを指す語へと展開した。藤堂明保『漢字源』は声符「壬」を「テイ=まっすぐ立つ」のグループに分類し、姿勢を正して君前に立つ厳粛さを字義の根幹に据える。古典『詩経』『書経』に「朝廷」「宮廷」と頻出し、後世「法廷」「廷臣」など司法・行政の場を指す語としても定着した。日本でも「朝廷」は天皇の政庁を意味し、命名では公正・端正・志操堅固を象徴する字として用いられる。
構成要素
廴(長く歩む)+ 壬(人が土に立つ・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
君主に拝謁する朝庭。宮廷の中庭。
宮廷。法廷。役所。
姿勢を正し、公正に物事を裁く端正な人格を象徴
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。