◆ 元の意味(古代)
聴政の殿舎。政事を聴き裁く役所。
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KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
25画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
聴政の殿舎から、役所・庁を表す格式高い字
ORIGIN
本字は『説文解字』本文には収められないが、後の字書『玉篇』『広韻』に「廳は聴事の処なり」と記され、政事を聴く場、すなわち官庁・役所を本義とする。「广(建物)」を意符、「聽(聴)」を声符とする形声字で、君主や官人が民の訴えを聴き政務を裁断する殿舎を表す。白川静『字統』は、「聽」が耳と王(壬:人が立つ形)と㥁(徳の初文)から成り、神意を聴き取る神聖な行為を本義とすることを指摘し、「廳」もまた単なる事務空間ではなく、神聖性を帯びた裁定の場であったと論じる。藤堂明保『漢字源』は声符「聽」を「チョウ=耳をそばだて受け止める」のグループに位置づけ、訴えを受け聴く施設の名称として展開した経緯を説明する。古典に「廳事」「廳堂」と用いられ、唐宋以降は中央・地方の官署を広く「廳」と呼んだ。日本でも律令制以来「廳(庁)」は官府の通称で、現代も「警察庁」「気象庁」など中央官庁名に用いられる。新字体「庁」は『庁』として簡略化されたが、旧字「廳」は重厚な格式と公正な裁定を象徴し、号や雅号に用例が見られる。
構成要素
广(建物)+ 聽(聴・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
聴政の殿舎。政事を聴き裁く役所。
役所。官庁。広間。
公正に人の声を聴き、信頼される公器の人を象徴(雅号向き)
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。