◆ 元の意味(古代)
心徳をもって音声を聞き取ること、神意を承けること。
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KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
22画
成り立ち
形声
部首
みみ
分類
人名用漢字
耳と心と徳を一つにして真理を聞き取る、聖なる文字。
ORIGIN
「聽」は「聴」の旧字体(正字)であり、耳・𡈼(テイ)・𢛳(徳の旧字)から構成される字である。許慎『説文解字』耳部には「聽、聆也。从耳・𢛳、壬聲」とあり、耳と徳をもって聲を聆(き)くことを本義とする。声符の「壬(𡈼)」はまっすぐに立つ姿を表し、音をまっすぐ受け入れる意を含む。白川静『字統』はこの字の構造を詳細に論じ、「聖」字と同源であると説く。古代において、神の意を耳で承ける者を聖と呼び、その聖が告げる言葉を耳で受ける行為が「聽」であった。心徳を表す「𢛳」を加えることで、単なる聴覚的受容を超え、心を澄ませて真意を理解する精神的行為を意味するに至った。藤堂明保『漢字源』は、耳・𡈼・徳の三要素から成り、まっすぐに伸びた状態で音を受け、それを心に通すことが原義であると解する。そこから「聞く」「許す」「従う」「裁く」など多様な意味が派生した。古代中国の裁判では、訴えを「聴く」ことが裁判官の最重要の職務であり、公明正大な心で双方の主張を耳に入れる必要があった。「聽」は人名用漢字として現在も使用可能で、新字体「聴」よりも荘重な印象を与える。
構成要素
耳+𡈼(壬、声符)+𢛳(徳の旧字)
STROKE ORDER
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MEANINGS
心徳をもって音声を聞き取ること、神意を承けること。
聞く、許す、従う、裁く。
★深い徳と洞察をもって人の声を受けとめる、聖なる聞き手を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。