◆ 元の意味(古代)
耳を澄まして音声を聴き取る。
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KANJI ETYMOLOGY
bun
画数
14画
成り立ち
形声
部首
もんがまえ
分類
常用漢字
聞は門の前で耳を澄まして音を聴き取るさまを表し、聞こえる・知るの意となる。
ORIGIN
『説文解字』耳部に「聞は知聲なり。耳に従ひ門聲」とあり、許慎は耳を意符、門を声符とする形声字と明示し、本義は「声を知る」すなわち聞き取って理解することと説いた。白川静『字統』は、聞の甲骨文では人が大きな耳を立てて跪く側身像であり、神の声を聴く巫祝の姿を表す象形に近い字形であったとする。後に金文・小篆に至って門が声符として加わり、現行の形声字に整理されたが、本義の核には「神聖な音を畏まって聴き取る」宗教的行為があり、それが転じて世俗の伝聞・名声・知識の意へ展開したと述べる。「聞く」は単なる物理的聴取ではなく、対象を理解し記憶に留め、さらには名を世に知らしめる意までを含む豊かな語義を持つ。藤堂明保『漢字源』は、門には「閉じた中に通じる」「開いて入る」のニュアンスがあり、耳を加えて音が耳に通り入って認識されるさまを表したとし、問・聞・憫など同系語との関係を整理する。三典を総合すれば、聞の字源は神聖な聴取に発し、知識・名声・伝達まで広く包含する字であり、命名では聡明にして広く世に名を知られる人物、人の言によく耳を傾ける徳のある人を象徴する。
構成要素
耳+門
STROKE ORDER
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MEANINGS
耳を澄まして音声を聴き取る。
きく、聞こえる、評判・名声。
★聡明な聴き手にして名声を博する徳ある人格。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。