◆ 元の意味(古代)
耳を澄まして音や声を聞き取ること。
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KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
17画
成り立ち
形声
部首
みみ
分類
常用漢字
耳を澄まして心で受けとめる、深い理解と共感の文字。
ORIGIN
「聴」は「聽」の新字体であり、耳偏に「𢛳(徳の旧字に通ずる)」を組み合わせた字である。許慎『説文解字』耳部には「聽、聆也。从耳・𢛳、壬聲」とあり、耳によって声を聆(き)くこと、すなわち音を受容する行為を本義とする。声符は「壬」とされ、まっすぐに立つ姿から音を真正面に受ける意を含む。白川静『字統』はこの字を分析して、聖と聴は同源であり、神意を耳で承け、心(𢛳)に納めることが原義であると説く。古代の祭儀において、神の声を聞く者すなわち聖人と、それを伝え聞く者すなわち聴衆の関係が、この字の根源にあるという。藤堂明保『漢字源』は、声符「壬(テイ)」を「まっすぐ通る」の意とし、耳をすませて音をまっすぐに受け入れる動作を表すと解説する。さらに「徳」の意符を加えることで、単に音を聞くのではなく、心を通わせて理解する深い受容の意が生まれた。新字体「聴」は戦後の字体整理により「𢛳」を「恵」風に簡略化したものだが、本来の意味は受け継がれている。
構成要素
耳+𢛳(簡略化された徳の意符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
耳を澄まして音や声を聞き取ること。
聞く、許す、受け入れる、従う。
★人の声に耳を傾ける思いやりと、深い洞察力を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。