◆ 元の意味(古代)
民の訴えを聴いて政を行う公の堂、役所
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KANJI ETYMOLOGY
chou
画数
5画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
公の事を聴く広大な堂、人々の声に耳を傾ける字。
ORIGIN
「庁」は「廳」の新字体である。『説文解字』新附に「廳は屋なり。广に従ひ聽声」とあり、广(屋根のある建物)と聴(きく)を合わせ、政務をきく公の堂、すなわち役所・官衙を意味する形声字とする。声符「聽(チョウ・テイ)」は、耳と壬(直立する人)と德(まっすぐな心)からなる会意字で、まっすぐな心で耳をそばだてて聴くさまを表し、後に意符を加えて「廳」となった。白川静『字統』は、君主や官人が公堂に座して四方の民の訴えを聴き、政務を裁決した場所を「廳」と称したと解し、為政の理想は「聴政」、すなわち民の声をよく聴くことにあるとする。藤堂明保『漢字源』も、聴くことを職分とする官庁・公堂の意を本義とし、後には宮中の公の場、儀礼を行う大広間をも「廳」と呼んだと説く。日本では律令制下に「太政官庁」「国庁」「郡庁」など地方政庁の制が整い、明治以降「府庁」「県庁」「警視庁」「文化庁」など中央地方行政機関の名に広く用いられる。新字体「庁」は广と丁から成る簡略形で、丁は声を借りた符号にすぎないが、もとの「聴く」精神は字義の核として今も生きている。
構成要素
广(屋根のある建物)+丁(聴の省略・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
民の訴えを聴いて政を行う公の堂、役所
やくしょ、官庁、公の建物
人の声によく耳を傾ける誠実さ、公正に判断するリーダーへ。公的・荘重な響きを持つ字で人名用例は稀。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。