◆ 元の意味(古代)
文書を蔵する役所、官府
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KANJI ETYMOLOGY
fu
画数
8画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
公の文書と財貨を蔵し、政の中心を司る権威ある一字。
ORIGIN
『説文解字』广部に「府は文書蔵なり。广に从い付声」とあり、屋根を表す「广」と音符「付」からなる形声字である。許慎は本義を「文書を蔵する所」、すなわち官府の書庫と規定する。白川静『字統』は、付に「与え授ける」の意があることに着目し、府が公文書や財物を授受し管理する公的施設、ひいては政庁・都府の意に展開したと説く。藤堂明保『漢字源』は、付=身を寄せ付けるの意とし、广のもとで人と物を寄せ集めて管理する場所、転じて官庁・役所・政の中心という義に至ると論ずる。古代中国では六府(司土・司木・司水・司草・司器・司貨)があり、国の重要な財と職務を司る役所を府と称した。日本でも律令制において太政官・大宰府・国府・鎮守府など、府は政治と軍事の枢要を担う公的拠点を意味し、現代の「都道府県」「府庁」「学府」「楽府」などに継承されている。名に用いるとき、府は私的な情緒よりも公的な品格、責任ある立場、知の集積を象徴する。学識・指導力・公正さを備えた人物像を印象づけ、男子名にとくに重厚な威厳をもたらす。やや古典的だが、漢学的素養を示す気品ある字である。
構成要素
广(屋根)+付(授受・音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
文書を蔵する役所、官府
役所、政庁、みやこ、集まり収まる所
公的な品格、知の集積、責任を担う指導者の威厳。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。