◆ 元の意味(古代)
兵車を収める蔵、武庫
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KANJI ETYMOLOGY
ko
画数
10画
成り立ち
会意
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
屋根の下に戦車を収める武庫、知と力を蔵する重厚なる一字。
ORIGIN
『説文解字』广部に「庫は兵車蔵なり。広に从い、車に从う」とあり、屋根を表す「广」と「車」からなる会意字である。許慎は本義を「兵車を収める蔵」、すなわち武器庫・戦車格納庫と規定する。白川静『字統』は、古代中国における国家祭祀と軍事の重要性に照らし、庫が単なる物置ではなく、王権の武力を象徴する戦車を蔵する神聖な施設であったと説く。そこから転じて、貴重な財貨や文物を収める蔵全般を指す語となった。藤堂明保『漢字源』も、广=屋根、車=戦車として会意し、屋根の下に車を据え置く構造を本義とし、「くら・蔵」の派生義へと展開すると論ずる。古典では『周礼』『左伝』に「府庫」「武庫」が頻出し、国の財と兵を支える根幹施設として重んじられた。日本でも「金庫」「文庫」「書庫」「冷蔵庫」など、知識・財・物を蓄える場の名として広く用いられる。「文庫」の語は知の集積を象徴し、文化的価値の高い字へと昇華した。名に用いるとき、庫は内に豊かな知識・才能・財を蔵する人、表に誇示せずとも実力を備えた重厚な人柄を示す。やや古風だが、堅実と知性、奥ゆかしい底力を体現する佳字である。
構成要素
广(屋根)+車(戦車)
STROKE ORDER
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MEANINGS
兵車を収める蔵、武庫
くら、蔵、収納する場
内に蓄える豊かな知性、誇示せぬ実力、奥ゆかしい底力。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。