◆ 元の意味(古代)
豊かに広がる大水、川の名
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
9画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
果てしなく広がる大海原、無限の可能性を抱く雄大な字
ORIGIN
『説文解字』水部に「洋は水なり、斉の臨朐高山より出ず」とあり、本来は山東省臨朐県の高山に源を発する川の固有名であった。後に水が大きく広がる様を広く指す字として転用される。形声構造は意符「氵(水)」と声符「羊」からなる。「羊」は角の曲がった羊の頭部の象形で、優美・温和・善美の象徴であると同時に、群れをなす豊かさを表す。これに水が加わることで、羊群のごとく豊かで美しく広がる水、すなわち大海・大波の意が形成された。白川静『字統』は、「羊」を犠牲として捧げる聖獣とし、その豊麗と広がりを併せ持つ意が水と結合して、海洋の壮大美を表すに至ったとする。藤堂明保『漢字源』は、「羊」「洋」「養」「祥」を同族語族とし、共通義を「ゆったりと豊かに広がる」と抽出した。すなわち「洋」は、単に大きいだけでなく、豊かで美しく、ゆったりと広がる質的豊潤を含意する。古典では『詩経』衛風・碩人に「河水洋洋」とあり、黄河の悠然たる流れを讃える。『楚辞』『漢書』にも「洋洋」の語が頻出し、満ち溢れる様の代表表現となった。明清以降、海外との交流が広がるにつれ「西洋」「東洋」「太平洋」などの語が成立し、洋は世界・大海・国際性の象徴語へと発展した。日本では明治以降、文明開化の象徴として「洋」字が広く愛され、人名でも雄大さ・国際性・豊潤さを願う字として今も人気が高い。
構成要素
氵(水)+羊(豊かに広がる・美しい)
STROKE ORDER
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MEANINGS
豊かに広がる大水、川の名
おおうみ、なだ、広い、西洋、海外
★広大な度量、世界に羽ばたく国際性、豊かで雄大な人生
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。