◆ 元の意味(古代)
屋内に物を盛り入れる、容器に納める
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
10画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
宀と谷から成り、すべてを受け入れる広い器量と穏やかな顔立ちを表す字。
ORIGIN
『説文解字』巻七下に「容は盛るなり。宀谷に従ふ」とあり、許慎は宀(屋根)と谷(くぼみ)の会意として、屋内の広い空間に物を盛り入れる意とした。白川静『字統』は、宀を祖廟の屋根、谷を山間の窪地と解し、廟中に祝祷の器を容れる象とする。藤堂明保『漢字源』は形声字とし、谷(コク・ヨウ)を音符として「中空でゆとりがある」という共通義を持つ単語家族(容・溶・蓉・熔)に属するとした。原義は「いれる・盛る」であり、そこから「中身を抱きとめる広さ」、さらに「広い心で受け入れる=ゆるす」「内に蔵する顔つき=すがた・かたち」へと意味が展開した。『詩経』『書経』では宥恕(ゆうじょ)の意で用いられ、『論語』衛霊公篇の「君子は人を以て言を廃せず」の注にも寛容の徳が説かれる。日本では『万葉集』以来「ようし」と訓じ、容姿・容貌の語が広く流通した。名前に用いると、相手をありのまま受け止める包容力、穏やかで端正な佇まい、内に豊かなものを蓄える静かな知性を象徴する。男女どちらにも違和感がなく、特に女性名では美しい立ち姿、男性名では懐の深さを印象づける。現代でも容子・容平など世代を超えて親しまれる字であり、争わずして人を惹きつける徳性を願う命名にふさわしい。
構成要素
宀(屋根)+谷(くぼみ・音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋内に物を盛り入れる、容器に納める
いれる、ゆるす、すがた、かたち
包容力ある人柄と端正な佇まいを願う字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。