◆ 元の意味(古代)
屋根の下に包み容れて寛大に赦す
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KANJI ETYMOLOGY
yuu
画数
9画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
人名用漢字
屋根の下に手を差し伸べ、過ちを大らかに宥め赦す慈悲の字
ORIGIN
『説文解字』第七篇下に「宥、寬なり。宀に従ひ有声」とあり、宀(屋根・建物)を意符、有(ユウ=たもつ・もつ)を声符とする形声文字と説かれる。許慎は「寬(ひろい・ゆるやか)」の義で釈し、家屋の下に人を包み込んで広く赦し容れる意を本義とする。有は手で肉を持つ形を示し、所有・保有の意を持つが、宥においては「内に保ち容れる」働きが強調される。段玉裁注では「宥は寬なり、又た赦なり」と述べ、寛容と赦免の二義を併記する。白川静『字統』では、宥は祭祀において神に肉を供えて罪を贖い、神意により罪人を赦す儀礼に由来するとする。古代中国では宥罪(ゆうざい)といって、王が祭祀の際に罪を寛大に赦す制度があり、『周礼』秋官には「司刺、三宥三赦の法を掌る」と記され、過失・若年・耄碌など三種の事情ある者を宥赦する規定が定められていた。『漢字源』はユウ声系として「広く包み持つ」意の語族とし、有・侑・囿などと同根の関係にあるとする。古典『詩経』周頌「既右烈考、亦右文母」(右は宥に通ず)は祖先神の加護を述べ、『書経』大禹謨「宥過無大」は過ちを赦す王道の徳を説く。「宥恕」「宥免」「宥和」など、現代でも寛大な心で人を許す意で用いられる。日本人名では「宥(ひろし・たすく)」「宥介」「宥子」など、優しく包容力のある人柄を願う字として、近年特に女子名・男子名ともに人気が高まっている。
構成要素
宀(屋根)+有(声符・たもつ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋根の下に包み容れて寛大に赦す
ゆるす、なだめる、ひろい、おおめにみる
包容力に富み、人を優しく赦す慈悲深い人
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。