◆ 元の意味(古代)
手に肉を持ち、所有する
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KANJI ETYMOLOGY
yu
画数
6画
成り立ち
会意
部首
月(つき)
分類
常用漢字
手に肉を持ち所有することを示す字。豊かさと存在を象徴する。
ORIGIN
『説文解字』巻七に「有、不宜有也。春秋傳曰、日月有食之。从月又聲」とあり、許慎は「有るべからざるものが有る」という不時の出現を本義とし、月食の例を引いて又を声符とする形声字と解した。しかし甲骨文・金文の字形を見ると、上部は「又(右手)」、下部は「肉(にくづき)」の形で、手で肉を持つ姿を描いた会意字であることが明らかである。白川静『字統』は「又と肉とに従い、肉を手に持つ形。所有することの意」と説き、許慎の「不宜有」説を後起の解釈として退ける。藤堂明保『漢字源』も「又(手)+肉。手で肉をかかえこむさま」とし、「わくでかこって持つ」という核義から「もつ・ある・存在する」へ意味が展開したと述べる。古代において肉は最も貴重な財産であり、これを手に保有することがすなわち「ある・もつ」ことを意味した。さらに「有無」の有として存在概念を表し、『易経』では万物生成の根源に関わる哲学的概念へと昇華した。日本でも『万葉集』以来「あり」の語に当てられ、存在・所有・豊穣を含意する佳字として用いられてきた。
構成要素
又(手)+月(肉)
STROKE ORDER
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MEANINGS
手に肉を持ち、所有する
ある、存在する、もつ、保有する
豊かに恵まれ、確かな存在感を持つ人。所有・実りの吉意。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。