◆ 元の意味(古代)
人や獣の外に現れる姿かたち、容貌。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
bou
画数
14画
成り立ち
形声
部首
むじなへん
分類
人名用漢字
外に現れる姿かたちと顔つきを表す字。
ORIGIN
貌は豸(むじなへん)を意符、皃(ボウ)を音符として加えた形声字である。許慎の『説文解字』には「貌、頌儀也。从皃豹省聲」と説かれ、人の容儀・容貌を意味する字として記されている。皃はもと人の頭部と体を象った字で、姿かたちそのものを表し、貌はそこに豸を加えて、獣の姿までを含めた広い意味での外形・容姿を意味するようになった。白川静の『字統』によれば、皃の上部「白」は人の頭の形に由来し、下部は人体の形であり、皃自体が「ひとの姿」の象形であるとする。貌はそれをさらに分化させ、人や動物が外に現れる姿、さらには表情や態度をも含意する字となった。藤堂明保の『漢字源』においては、貌は「皃」と同系で「外に表れた形」を音象徴とし、邈・藐などと同系語族に属するとされる。「容貌」「風貌」「美貌」「全貌」などの語に用いられ、人の外見と内面の表れの両方を表現する語彙として深く定着している。古典においては「徳は内に在り、貌は外に発す」と説かれ、内面の徳が外貌に現れることが理想とされた。名に用いれば、品格ある容姿、内面の美しさが外に現れる、清らかで気高い人柄を願う字である。
構成要素
豸+皃
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
人や獣の外に現れる姿かたち、容貌。
かお、すがた、ようす、外見。
★内面の美しさが外貌に現れる、品格ある人柄を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。