◆ 元の意味(古代)
眉と目の間。転じて顔面。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
gan
画数
18画
成り立ち
形声
部首
おおがい
分類
常用漢字
心を映す面。
ORIGIN
★『説文解字』頁部に「顏、眉目之間也。从頁、彥聲」と記される。許慎は顔の本義を「眉と目の間」、すなわち額と眉の境目に当たる部位とし、後にひろく顔面全体を指す語へ広がった。声符「彥」は文(あや)と厂(がけ)と弓から成る古字で、文采ある美男・有徳の人を称し、優れた文化的素養を担う人格を表す。白川静『字統』は、顔がもと「眉間の輝き」を指すこと、彥の徳性が顔の象に重ねられ「人格が表に現れる場」として顔面全体に拡張した経緯を論じる。藤堂明保『漢字源』は声系「ガン・ゲン」群(彥・諺・元など)が「文采あらわに表れ出る」共通義を担うとし、顔は「人格・心情があらわに表れ出る面」と整理する。『論語・学而』の「巧言令色」、『詩経』の「顔之厚矣」、孔門の高弟「顏淵(顏回)」の名、唐の顔真卿の書品に至るまで、顔は人格・徳性・名誉を映す鏡として尊ばれた。日本でも「顔色」「面目」「顔立ち」と展開し、内面の品位が外貌に滲み出る文化観を支える。
構成要素
頁(おもて)+彥(声符・文采ある人)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
眉と目の間。転じて顔面。
顔・容貌・名誉など、人格が表れ出る面。
★穏やかで品ある面持ちを通し、誠実な人格を世に映し出す願いを込める字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。