◆ 元の意味(古代)
人の顔の正面、目鼻ある面の象形。
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KANJI ETYMOLOGY
men
画数
9画
成り立ち
象形
部首
めん
分類
常用漢字
顔の輪郭、向き合う精神の象。
ORIGIN
『説文解字』面部に「面、顏前也。从𦣻象人面形」と記す。許慎は面を、人の頭部正面、すなわち目鼻口を含む顔の輪郭を象った象形字と説く。白川静『字統』は甲骨・金文に見える初期字形を踏まえ、面が外輪郭の中に目を一つ強調して描き、人が他者と向かい合う際の主たる識別部位たる「顔」を端的に視覚化した極めて古い象形字であることを確認する。藤堂明保『漢字源』は声系「面」が「ひらたく広がる表面」共通義をもち、麺・緬と同族語をなすと指摘し、面の語感が顔のみならず広く「平らに広がる表の面」へと展開する原理を示す。古典においては『論語』顔淵篇に「君子之過也、如日月之食焉、過也、人皆見之、更也、人皆仰之」と、君子の過誤すら衆目の前に堂々と現すべき「面」の徳を説き、『孟子』尽心篇には「君子所性、仁義禮智根於心、其生色也、睟然見於面」と、内なる徳が顔に自然と顕れる至誠の境地を論じる。能楽の「面(おもて)」、武芸の「面(めん)」、地理の「方面」、抽象の「局面」「側面」など派生は広汎で、いずれも「向かい合う表」を核心とする。命名にあっては単独使用は稀だが、「面目」「面貌」のごとく人格の表象を表し、堂々と世に向き合う誠実さ、内徳の自然な顕現を象徴する字として尊ばれる。
構成要素
顔の輪郭と目を象る象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
人の顔の正面、目鼻ある面の象形。
おもて、顔、向き合う面、ひろがり。
★堂々と世に向き合う誠実さ、内なる徳の自然な顕現を託す字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。