◆ 元の意味(古代)
頭を明らかに飾る。日光下に輝く。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ken
画数
18画
成り立ち
形声
部首
おおがい
分類
常用漢字
あらわに輝く。
ORIGIN
★『説文解字』頁部に「顯、頭明飾也。从頁、㬎聲」と見える。許慎は本義を「頭を明らかに飾るもの」、すなわち日光のもとに装身具をきらめかせる頭部の象とした。声符「㬎(けん)」は日と絲の組み合わせで、日光の下に細い絹糸を晒して輝かせる象に発し、「明らかに照り出る」を本義とする。白川静『字統』は、顯が古代の祭祀において日光下に祖霊・神格を顕現させる礼に発し、「亡き祖を顕彰する」「神徳を顕わにする」聖性を帯びた語として展開したと論じる。藤堂明保『漢字源』は声系「ケン」群(㬎・濕・湿など)が「日光下に光を反射してあらわに見せる」共通義を担うとし、顕は「光に晒されて明らかになる」「世に名を顕す」字義へ純化したと整理する。古典『書経・康誥』の「顯民」、『詩経・大雅』の「於昭于天、皇以間之」、『論語・里仁』の「君子去仁、惡乎成名」、『中庸』の「莫見乎隱、莫顯乎微」、また日本の「顕彰」「顕著」「顕現」「貴顕」と展開し、内なる徳が外に光を放つ尊い象として用いられ続けた。
構成要素
頁(あたま)+㬎(声符・日に晒し輝く)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
頭を明らかに飾る。日光下に輝く。
顕著・顕彰・顕現など、はっきりと現れること。
★秘めた才と徳を世に明らかにし、名声を輝かせる将来を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。