◆ 元の意味(古代)
糸織物を蔵に収め入れること。
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KANJI ETYMOLOGY
nou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
いと
分類
常用漢字
糸を内に収め蓄える、奉り受け入れる豊かさの字。
ORIGIN
納は「糸」を意符、「内」を声符とする形声文字である。許慎『説文解字』巻十三上の糸部に「納、絲溼納納也。从糸内聲」と記され、糸が湿ってしっとりと内に収まる様を本義とする。内には「うちに入れる」意があり、糸偏との結合により「蔵に収め、内に取り入れる」の意が前面に立った。白川静『字統』は、納を古代の貢納・献納の制と関連づけ、織りなした絹布を蔵に納める行為が、税としての絹の徴収・奉納に発展したと述べる。古代中国・日本ともに絹布は重要な貢納物であり、租庸調の調にも布帛が含まれていたことから、「納」は受納・奉納・収納の意を担った。藤堂明保『漢字源』は「ノウ」の音を「内・訥・衲」と関連づけ、「中にぐっと入れこむ」共通義を持つ語族とし、納は「糸織物を内に取り入れて蓄える」と解する。納入・納税・納得・納涼・受納など、受け入れて自分のものとする幅広い意に展開し、また「納める」は心を落ち着け収まりをつける意にも及ぶ。納は、外なるものを慎み深く内に収め、豊かさと安らぎを養う、奥ゆかしき徳の字である。
構成要素
糸+内
STROKE ORDER
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MEANINGS
糸織物を蔵に収め入れること。
おさめる。受け入れる。納入。納得。
★受容の度量と豊かな実り。穏やかな包容を願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。