◆ 元の意味(古代)
衣服が十分にあって余裕がある
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KANJI ETYMOLOGY
yuu
画数
12画
成り立ち
形声
部首
衣(ころもへん)
分類
常用漢字
衣に余裕あり、心にゆとりあり。豊かさの本義を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』衣部に「裕は衣物饒なり。衣に従ひ谷声」とあり、衣服が十分に足りて余裕のあるさまを本義とする形声字である。意符は「衣」、声符は「谷」で、谷の音が「ユ」に通じる。藤堂明保『漢字源』は「谷」を「容」と同系の音とし、ゆるやかに広がる空間を表す音象徴と解する。白川静『字統』は、衣のゆるみ・たるみを示す字とし、転じて余裕・寛容の意に展じたとする。金文に見える例は乏しく、戦国期以降の文献に頻出する。『書経』洪範の「裕乃以民寧」のように為政者の寛大さを述べる語として用いられ、『詩経』にも「此令兄弟、綽綽有裕」と見える。諸橋『大漢和』は「ゆたか」「ひろい」「ゆるす」「みちる」など多義を載せる。落合淳思は字源研究において、衣偏の字が物質的豊かさを示す典型例として位置づける。
構成要素
衣(ころも)+ 谷(ユ・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
衣服が十分にあって余裕がある
ゆたか、ゆるやか、心の余裕
物心ともに豊かに、ゆとりある人生を歩んでほしいという親の願い。包容力あるおおらかな人格を象徴する。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。