◆ 元の意味(古代)
木を伐る音。後に場所の意。
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KANJI ETYMOLOGY
sho
画数
8画
成り立ち
形声
部首
戸(とだれ)
分類
常用漢字
戸を斧で伐つ音から転じ、特定の場所・地点を示す字。
ORIGIN
『説文解字』斤部に「所は伐木の聲なり。斤に従ひ戸の聲」とあり、もとは斧(斤)で木を伐る音を写した擬声字、すなわち「ザクッ」と切り倒す音を表す形声字であったと説く。許慎は声符を「戸」とし、戸の音「コ」が「ショ」に転じたと解する。後世、これが「ある特定の場所・点」を示す指示詞として広く用いられるようになり、本義の「伐る音」はほとんど用例を失った。白川静『字統』は、戸の前で斧をもって門戸を護り立てる祭祀的儀礼に由来し、そこから「決められた場所・聖なる地点」の意が生じたとする独自の解釈を示す。藤堂明保『漢字源』は、語源を「ショ=そこ・其処」に求め、ある一点に定まる場所を限定して指す機能語として発達したと論じる。古典では『詩経』『論語』に「所」が頻出し、「所以(ゆえん)」「所謂(いわゆる)」など、関係代名詞的・場所指示的な働きを担う重要語となった。日本語でも「ところ」と訓じ、住所・場所・居所など生活の基点を示す。名前に用いられることは稀だが、確かな居場所、定まった志、揺るぎない拠点を象徴する字である。
構成要素
戸(声符)+斤(おの)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
木を伐る音。後に場所の意。
ところ、場所、ばあい。
確かな居場所、定まった志、揺るぎない拠点。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。