◆ 元の意味(古代)
木を伐る斧、斧の象形
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KANJI ETYMOLOGY
kin
画数
4画
成り立ち
象形
部首
斤(きん)
分類
常用漢字
刃を持つ斧の象形。木を断つ古代の道具と重さの単位。
ORIGIN
『説文解字』斤部に「斤は斫木の斧なり、象形」とあり、許慎は明確に「木を伐る斧」の象形であると規定する。白川静『字統』はさらに具体的に、横に張り出した刃と縦の柄からなる古代の手斧の側面形であると述べ、甲骨文・金文の字形にも斧頭の輪郭が鮮明に残ることを指摘する。原義は「斧」、特に大型の「鉞(まさかり)」よりは小型で、木を伐ったり削ったりする工具としての斧を指した。後に重量単位としての「斤(一斤=約六〇〇グラム)」に転用されたのは、おそらく斧頭の標準的な重さが計量単位の基準となったためと推定される。藤堂明保『漢字源』は同系字として「近(ぴたりと寄る)」「欣(ぴたりと心に寄り喜ぶ)」を挙げ、「ぴたりと寄せて切り込む」を単語家族の核と整理する。古典では『荘子』徐無鬼「郢人堊慢其鼻端若蠅翼、使匠石斲之、匠石運斤成風、聴而斲之、尽堊而鼻不傷」の有名な「運斤成風(斧を風のごとく振るう)」の故事が知られ、卓越した技芸の象徴となった。『孟子』梁恵王上「斧斤以時入山林」は森林資源の持続的利用を説く環境思想の古典的言辞である。日本では「一斤・斤量」と度量衡用語、「斤目(きんめ)」に残り、人名にはまれだが、断ち切る決断力と物事の重みを量る公正さを象徴する字としての気風を持つ。
構成要素
斧の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
木を伐る斧、斧の象形
おの、重量の単位、断つ
断つ決断力と重みを量る公正さ(人名にはまれ)
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。